きのうは水とまつげしか食べてません

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第五福竜丸のビキニ被曝から60年経って思うこと

東日本大震災から気づけばもう3年になろうとしている。

自然の脅威とともに、原子力放射能への私達の認識の低さを痛感させられた事件である。

 

日本は、ちょうど60年前にもこの放射能の恐怖を味わっていたはずなのに、それを忘れてしまっていた。

 

それは、ビキニ事件と呼ばれる水爆実験の被災による放射能汚染問題である。

 

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ビキニ事件

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第五福竜丸」とよばれる漁船が、水爆実験を行うビキニ環礁の安全圏30キロ東を航海中、放射能に汚染された。

 

 

世間の声

 
いまや放射能の危険性に対して、理解があるものの、
当時の政府はradioautiveを「無線」と訳した。
これは、「放射線物資」という言葉を和訳することすらできないほど放射能への認識がなかったことを意味する。
 

たちあがった科学者たち

 
そんな中で、放射能の危険を知り、それを伝えんと正義を叫んだのは科学者たちであった。
 

死の灰と闘う人々」という作品の著者である三宅博士は、そんな科学者を率先して調査船を繰り出し、

放射能の危険性を証明した。

 

死の灰と闘う科学者 (岩波新書)

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今、私達ができること

 

三宅博士は著者の中でこう述べている。

科学が自主性をうしない、利己的な政治・経済の道具として用いられる限り、科学の恩恵は保証されないばかりか、科学の諸悪からまぬがれることもできない。

 

科学者含め、民衆の声は小さく弱いものだが、その声をあげずして社会は変わらない。

こうして何かを伝え、理解していくこと、知っていくということがより良い社会を作るきっかけになっていくはずだ。

 

 

死の灰と闘う科学者 (岩波新書)

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第五福竜丸は航海中: ビキニ水爆被災事件と被ばく漁船60年の記録

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